キョウッか狂歌。

朝日歌壇、が今熱い。
400円のホタテカマボコ食みおれば猫が来るのでたちて食べたり 下向良子
なよ竹の二十歳を過ぎて還暦に土手の南京となりにけるかも    森じつ子
父の日に金を世美に二個の来る 地震雷火事息子         見付一照
定年後上司はいないはずなのに気がつけば孫の部下になりけり   小林治
相手選ぶ眼のアルわれと無き妻の結果が出た50年目の春     久保昭八
【夏草や芭蕉飛び込む最上川>暑中見舞いはこの句に決めた    山口明憲
いつの世も変わらぬこととはいいながら若い女に選者は甘い    藤原織江
辞書売りが辞書売りに来て売りのこし泣き泣き還る新幹線で    長尾元昭
おばさんはおばさんなれどおばさんにおばさんなんていわれたくなし小野崎敏江
イケメンとイケマセンの差計れませんキムタクハただいい男です  北条裕史
浪花節向きのお声と捉えつつ夜更け聞きおり総理の答弁      吉冨賢治
総理でなく草履です単細胞、原生動物ゾウリムシ泳ぐ       太田千鶴子
蜩と法師ぜみかくないており「カーネカネカネ」「ツクズクホーシ」遠藤昭