第1章
仏教のふるさとへ
最初の記憶、論山の地へ。日本仏教のふるさとへ。幼児期の思い出を探して。千年のミルク。百済との往 還。アスカの時代。ソウルの夜は焼肉の煙。十字架に思う。摩天楼を仰ぐ寺。韓国が抱える不安。
第2章
半島が育んだ仏教
慶州への車窓。新羅と白木。国と社会を護る信仰。敵国撃退の祈り。奈良の大仏は華厳の教主。華厳とは。 ささやかでイダイな力。ロマンス。民衆の仏教。破戒僧「元暁」。俗な物へ。
第3章
朝鮮半島の思い
身体にしみこんだ韓国語。ヌクテ啼く村で。ソウルからピヨンヤン。植民地の暗転。人は地獄に生まれる。
流行歌、ミサりでの一夜。只管人生。
第4章
すべては繫がって
自分だけの信仰。「無所有」。尊敬される理由。迫害ゆえに。なぜ人を殺しては、真理は一つ?
無所有という生き方、ハンガンノかなたへ。
元暁
義湘
浮石寺
奉恩寺